新年度に入り各種補助金に関する情報の公開が活発になってきました。
人手不足や物価高騰の中で顕在化している、中小企業及び観光・宿泊業の厳しい業況を受けて、生産性向上と賃金アップが目的となっている補助金が多くなっています。
公募開始から計画書の提出までの期間が約1ヶ月程度のものも多く、スケジュールが非常にタイトです。
予算次第で公募が継続されますので、次回以降への応募も見据えた上で、活用についてご検討ください。
当事務所にご相談いただいた際は、どの補助金を活用すれば良いかについて、簡単にアドバイスさせていただきます。
提出までの日程が短いこともあり、業務の都合上、計画書作成・申請のご支援については、できかねる場合が多くなります。
ご了承のほどよろしくお願いいたします。
【観光庁系の補助金】
○観光地・観光産業における人材不足対策事業
・目的:
宿泊業の人手不足の解消に資する設備投資に対して、費用負担を軽減するため当該経費の一部を支援することにより、サービス水準の向上・賃上げを達成する
・補助上限額:
500万円(1/2補助)
・参加申込締切:
2025年5月23日(金)
・計画申請締切:
2025年5月30日(金)
・要件:
「宿泊業の高付加価値化のための経営ガイドラインに基づく登録制度」登録
・補助対象経費:
①指定されたシステム、設備及び備品の購入、導入及び設置に要する経費
②上記以外の人手不足の解消に資するシステム
宿泊施設の業務全般に関係するシステム・機械が対象となります。 予約システムやサイトコントローラーなどにも使えます。
活用事例の紹介もあります。
○インバウンド受入環境整備高度化事業
・目的:
訪日外国人旅行者の周遊の促進・消費の拡大に向けた、ストレスフリーで快適に旅行を満喫できる環境の整備を行う
・補助金額:
補助対象経費の1/2(予算がなくなり次第終了)
・補助対象経費:
賑わい環境の創出、新たなニーズへの対応・新技術の活用、ストレスフリー・快適な旅行環境の整備、ユニバーサル対応、拠点機能の整備・改良
○デジタルノマド誘客促進事業
・目的:
デジタルノマドの継続的な誘致に向けて、受入環境整備及び滞在プログラムの造成等の取組を支援する
・補助上限額:
500万円(1/2補助)
・計画申請締切:
2025年5月30日
・補助対象経費:
- 受入環境整備の実施に向けた戦略の策定等に係る費用
- デジタルノマドのニーズに合わせた施設改修・整備等に係る費用
- デジタルノマドのニーズに合わせた設備導入・物品購入等に係る費用
- デジタルノマドの受入に必要な滞在プログラム造成・効果検証等に係る費用
- デジタルノマドが必要とする受入環境に関する情報発信等に係る費用
- 本事業の効果検証、課題分析等に係る費用
【経済産業省系の補助金】
○中小企業省力化補助金
・目的:
中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするために、人手不足に悩む中小企業等に対して、省力化投資を支援
①カタログ注文型:随時受付 補助金額10,000千円(1/2補助)
②一般型:第二回公募 5/30まで 補助金額50,000千円(1/2補助)
○ものづくり補助金
・目的:
生産性向上に資する革新的な新製品・新サービス開発を行う事業のために必要な設備投資等に要する経費の一部を補助する
・補助上限額:
25,000千円(1/2補助)
・計画申請締切:
2025年7月25日(金)
・補助対象経費:
機械装置・システム構築費(いずれか必須)、技術導入費、クラウド利用費、原材料費、外注費、専門家経費等
○新事業進出補助金
・目的:
新市場・高付加価値事業への進出を後押しすることで、中小企業等が企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を実現
・計画申請締切:
2025年7月10日(木)
・補助対象経費:
機械装置・システム構築費、建物費、技術導入費、外注費、広告宣伝費など
観光分野における補助金の活用について
観光分野においては、観光庁が中心に展開している補助金と経済産業省が展開している補助金が活用できます。
事業の目的を固めた上で、該当する補助金がある場合に、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ご検討・ご相談される場合は、お問合せフォームからお願いいたします。